スタンドアップゲーム&イカゲーム|ポーカーの罰金サイドゲーム
キャッシュゲームで流行中のスタンドアップゲーム(Nitゲーム)とイカゲーム(Squid Game)を解説。ルール・罰金の仕組み・2つのゲームの違いをわかりやすく紹介します。
スタンドアップゲームとは? ― ポーカーの「罰金型」サイドゲーム
スタンドアップゲーム(Stand Up Game)は、通常のキャッシュゲームに上乗せして行うサイドゲームです。全員にボタン(チップ)を配り、ハンドに勝った人からボタンを返却していきます。
最後までボタンを持っている人が、全員に罰金を支払うというシンプルなルールです。
「Nitゲーム」とも呼ばれ、Brad OwenやDoug Polkなど有名プレイヤーが配信で取り上げたことで、海外のポーカーストリームを中心に人気が広がりました。
📝 名前の由来は、全員が最初に椅子から立ち上がり(Stand Up)、勝った人から座っていくルールから来ています。最後まで立っている人が負け——というビジュアルが盛り上がるため配信向きのゲームです。
スタンドアップゲームのルール
開始
テーブルの全員にボタン(目印となるチップ)を1つずつ配ります。物理的に立ち上がるバージョンでは、全員が椅子から立ちます。
勝利条件
メインポットを単独で獲得することが条件です。ポットをチョップ(引き分け)した場合はカウントされません。あくまで「1人で勝ちきる」必要があります。
勝った人はボタンを返却し、以後はスタンドアップゲームの対象外になります。立ち上がりバージョンなら、ここで椅子に座ることができます。
⚠️ 誤着席に注意: まだボタンを返却していないのに間違って座ってしまった場合、即座に罰金(最後まで残った場合と同額)を支払うルールを採用しているテーブルもあります。立っている間は集中を切らさないようにしましょう。
終了と罰金
最後の1人が残った時点でゲーム終了です。その人がテーブルの全員に対して、事前に決めた金額を支払います。金額は通常2〜5BB程度が一般的です。
たとえば10のゲームで罰金が50 × 7人 = $350を支払うことになります。
イカゲーム(Squid Game)とは ― スタンドアップの「逆版」
イカゲーム(Squid Game)は、スタンドアップゲームの仕組みを逆にしたバリエーションです。
📝 名前はNetflixのドラマ「イカゲーム」の脱落コンセプトにインスパイアされたものです。ゲームの仕組み自体はポーカー独自ですが、「勝てなかった人が罰を受ける」という構造が似ていることからこの名前が定着しました。
開始
全員がボタンなしの状態でスタートします。スタンドアップとは逆に、最初は誰もボタンを持っていません。
ボタンの獲得
ハンドに勝つたびにボタンを1つ獲得します。勝てば勝つほどボタンが増えていく仕組みです。
終了条件
あらかじめ決めた数のボタンがすべて配布されたら終了です。たとえば「ボタン10個」と決めた場合、合計10回の勝利が出た時点でゲームが終わります。
罰金の仕組み
ゲーム終了時にボタンを1つも持っていないプレイヤーが罰金を支払います。支払額はボタンを持っているプレイヤーに対して、そのプレイヤーが持つボタン数 × 事前に決めた単価で計算します。
たとえばボタン1個あたり$20と決めた場合を考えましょう。
- プレイヤーAがボタン4個 → 罰金支払者はAに$80
- プレイヤーBがボタン3個 → 罰金支払者はBに$60
- プレイヤーCがボタン2個 → 罰金支払者はCに$40
- プレイヤーDがボタン1個 → 罰金支払者はDに$20
合計で$200の罰金になります。ボタン数に比例するため、スタンドアップゲームより罰金が大きく膨らむ可能性があります。
ポイントは、ボタンを持つプレイヤーが少ないほど1人あたりの受取額が大きくなることです。極端な例として、1人がボタン10個すべてを独占した場合、罰金支払者全員からそれぞれ$200を受け取ることになります。
逆にボタンが多くのプレイヤーに分散すると、1人あたりの取り分は小さくなります。何度も勝ってボタンを積み上げるほどリターンが大きくなる、攻めがいのある構造です。
2つのゲームの違い ― 比較表
| 項目 | スタンドアップゲーム | イカゲーム(Squid Game) |
|---|---|---|
| 開始時 | 全員にボタンあり | 全員ボタンなし |
| 勝利で何が起きる | ボタンを返却(解放) | ボタンを獲得 |
| 罰金を払う人 | 最後のボタン保持者 | ボタンゼロのプレイヤー |
| 罰金の計算 | 固定額を各プレイヤーに支払い | 相手のボタン数 × 単価を各プレイヤーに支払い |
| 罰金の振れ幅 | 小さい(固定) | 大きい(ボタン数に比例) |
| ゲームの長さ | ボタンが残り1つまで | 所定数のボタンが配布されるまで |
スタンドアップゲームは罰金額が事前にほぼ確定するため、リスクが読みやすいのが特徴です。一方イカゲームはボタン数に比例して罰金が膨らむため、よりスリルのあるゲーム展開になります。
戦略への影響 ― タイトなプレイが「罰」になる
通常のキャッシュゲームでは、良いハンドだけをプレイするタイトな戦略が基本です。しかしスタンドアップゲームやイカゲームでは、タイトにプレイするほど罰金リスクが高まります。
ハンドを降り続けると、いつまでもボタンを返却(または獲得)できません。周囲のプレイヤーが次々とボタンを処理していく中、自分だけが残るリスクが上がるわけです。
そのため、これらのサイドゲームが走っている間は以下の傾向が生まれます。
- 参加率が上がる: 普段フォールドするような手でもポットに入りやすくなる
- アグレッシブなプレイが増える: ポットを単独で取り切るために、強いベットやレイズが増える
- ブラフが増える: とにかく1回勝てばいいので、リスクを取ってブラフする動機が生まれる
結果として、テーブル全体のアクションが活発になり、ポットが膨らみやすくなります。これが配信映えする理由でもあり、カジノやカードルーム側にとってもレーキ(場代)が増えるメリットがあります。
💡 スタンドアップゲーム中の心構え: 罰金額は通常数BB程度なので、無理に弱いハンドで大きなポットを争う必要はありません。「少しだけ参加率を上げる」くらいの調整が合理的です。罰金を恐れてEV(期待値)を大きく損なうプレイは避けましょう。
まとめ
🎯 この記事のポイント
- スタンドアップゲームは全員にボタンを配り、勝ったら返却。最後の1人が全員に固定額の罰金を支払う
- **イカゲーム(Squid Game)**は逆に、勝つたびにボタンを獲得。ボタンゼロの人がボタン数に応じた罰金を支払う
- どちらもタイトなプレイが不利になるため、テーブル全体のアクションが活発になる
- 罰金額は通常数BB程度。楽しむためのサイドゲームなので、メインのキャッシュゲーム戦略を大きく崩す必要はない
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