ポーカートーナメントの種類|バウンティ・ターボ・ディープスタックなど
ポーカートーナメントの種類を網羅的に解説。バウンティ(PKO・ミステリーバウンティ)、ターボ、ディープスタック、ダブルスタック、AoF、ヘッズアップ、タッグチームなど、大会で見かける形式名がすべてわかります。
大会のスケジュールを見ると、「Bounty」「Turbo」「Deepstack」「Tag Team」など、さまざまな名前が並んでいます。それぞれ何が違うのか、初めてだとわかりにくいものです。
この記事では、トーナメントの種類をカテゴリ別に整理し、それぞれの仕組みと特徴をまとめました。
リバイ・アドオン・リエントリーなどのルール用語については、別の記事で詳しく解説しています。
ポーカートーナメントの種類とは?
ポーカートーナメントには、賞金の仕組み・ブラインドの上がる速さ・初期チップの量・対戦形式などの違いによって、さまざまな種類があります。大会のスケジュールでは、これらの種類が英語名で並んでいることが多いため、名前を知っておくだけでイベント選びがスムーズになります。
この記事でわかること
- バウンティ・PKO・ミステリーバウンティの違い
- ターボとハイパーターボの違い
- ディープスタック・ダブルスタックなどスタック系の種類
- AoF・ヘッズアップ・タッグチーム・Spin & Goなどの特殊形式
- 大会スケジュールでよく見る表記の読み方
トーナメントの種類 早見表
| 種類 | 特徴(ひとこと) | よく見る場所 |
|---|---|---|
| バウンティ | 相手を飛ばすと固定額の賞金獲得 | オンライン・ライブ |
| PKO(プログレッシブKO) | 倒した相手のバウンティの半分を獲得 | オンライン・ライブ |
| ミステリーバウンティ | バウンティ額がランダム | オンライン・ライブ |
| ターボ | ブラインドアップが早い | オンライン・ライブ |
| ハイパーターボ | ブラインドアップが非常に早い | オンライン |
| ディープスタック | 通常より多いチップでスタート | オンライン・ライブ |
| ダブルスタック | スタックを2つ持ってスタート | ライブ |
| AoF(All-in or Fold) | オールインかフォールドだけ | オンライン |
| ヘッズアップ | 1対1の対戦 | オンライン・ライブ |
| タッグチーム | 2人1組で参加 | ライブ |
| シュートアウト | テーブル勝者だけが次へ進む | オンライン・ライブ |
| Spin & Go | 賞金倍率がランダムの3人SNG | オンライン |
| フリップアウト | 全員オールインの運勝負 | ライブ |
バウンティ系トーナメント
バウンティ系トーナメントは、相手を飛ばす(ノックアウトする)と賞金がもらえる形式です。通常のトーナメントでは入賞しないと賞金はゼロですが、バウンティ系では飛ばした分だけ稼げます。
バウンティ系には3つの種類があります。
バウンティトーナメント(通常)
すべてのプレイヤーに固定額のバウンティが設定されています。誰かを飛ばすと、そのプレイヤーのバウンティチップを受け取り、固定額の賞金を獲得します。
たとえばバイインが5,000円で、うち1,000円がバウンティに充てられるトーナメントの場合、相手を1人飛ばすごとに1,000円を受け取ります。5人飛ばせば、入賞しなくても5,000円を回収できる計算です。
プログレッシブKO(PKO)
PKOは倒した相手のバウンティの半分を獲得する形式です。現在のバウンティ系で最も主流の方式です。
通常のバウンティとの違いは、飛ばした相手が持っていたバウンティの価値が報酬に反映される点です。相手を飛ばすと、その相手のバウンティの半分を即座に獲得し、残りの半分が自分のバウンティに加算されます。
たとえば、バウンティ2,000円のプレイヤーを飛ばした場合:
- 1,000円 → あなたが即座に獲得
- 1,000円 → あなたのバウンティに加算
たくさんの相手を飛ばしてきたプレイヤーほどバウンティが大きくなっています。そのプレイヤーを飛ばすと大きな報酬が得られるため、終盤ほどノックアウトの価値が上がっていくのが特徴です。
ミステリーバウンティ
ミステリーバウンティは、飛ばした相手のバウンティ額がランダムで決まる形式です。
通常バウンティでは全員が同じ固定額、PKOでは各プレイヤーの現在のバウンティ額が表示されています。一方、ミステリーバウンティでは相手を飛ばすまで金額がわかりません。封筒を開けるまで中身がわからない、くじ引きのような楽しさがあります。
バウンティ額は数段階に分かれており、少額のことが多いですが、まれに非常に高額なバウンティが出ることもあります。JOPTなどの日本の大会でもミステリーバウンティ形式のサイドイベントが開催されています。
スピード系トーナメント(ターボ・ハイパーターボ)
スピード系は、ブラインドが上がる間隔が通常よりも短いトーナメントです。短時間で決着がつくため、時間が限られている場合に向いています。
ターボ
ブラインドアップの間隔が通常の半分程度に設定されたトーナメントです。通常のトーナメントでブラインドが15〜20分ごとに上がるのに対し、ターボでは7〜10分程度で上がります。
ブラインドが早く上がるため、じっくりハンドを選ぶ余裕が少なくなります。早い段階からチップを積極的に増やしにいくプレイが求められます。
ハイパーターボ
ターボをさらに加速させた形式です。ブラインドアップの間隔は2〜3分程度で、あっという間にオールインかフォールドの判断を迫られます。
主にオンラインポーカーで見かける形式です。1トーナメントが数十分で終わるため、短時間で多くのトーナメントをこなしたいプレイヤーに人気があります。
スタック系トーナメント(ディープスタック・ダブルスタック)
スタック系は、初期チップの量が通常と異なるトーナメントです。チップが多いほど序盤のプレイに余裕が生まれます。
ディープスタック / メガスタック / スーパースタック / モンスタースタック
これらはすべて、通常よりも多いチップでスタートするトーナメントです。名前が違いますが、本質は同じで、チップの多さの度合いが異なるだけです。
| 名称 | おおよそのイメージ |
|---|---|
| ディープスタック | 通常より多め(150〜200BB程度) |
| メガスタック | さらに多い(200〜300BB程度) |
| スーパースタック / モンスタースタック | 非常に多い(300BB以上) |
BB(ビッグブラインド)はブラインドの大きい方の額です。通常のトーナメントは100BB前後でスタートするのが一般的ですが、上記の数値は大会によって異なるため、あくまで目安です。名前を見たら「通常よりチップが多いトーナメントだな」と理解すればOKです。
チップが多い分、序盤はポストフロップ(フロップ以降)のスキルが問われやすくなります。ブラインドに対してチップが多いため、じっくりとプレイできる時間が長いのが特徴です。
ダブルスタック
ダブルスタックはシングルスタック(通常の1回分のチップ)を2つ持った状態でスタートするトーナメントです。
2つのスタックの使い方はプレイヤーが選べます。
- 最初から2つとも使う → 通常の2倍のチップでプレイ開始
- 1つだけ使い、もう1つは途中でアドオンする → 好きなタイミングでチップを追加
- 1つだけ使い、なくなったらもう1つでリバイする → 実質的にリバイ1回つき
たとえば1スタックが15,000点の場合、合計30,000点を最初から使ってもよいし、15,000点でスタートして途中で残りの15,000点を追加してもよい、という仕組みです。
特殊形式のトーナメント
通常のトーナメントとはルールや進行方法が大きく異なる形式です。
AoF(All-in or Fold)
AoFはオールインかフォールドの2択しかない形式です。カードが配られたら、オールインするかフォールドするかを選ぶだけ。フロップ以降のプレイはありません。
シンプルなルールで短時間で決着がつくため、主にオンラインで人気があります。「ルールが単純だから簡単」と思われがちですが、どのハンドでオールインすべきかの判断が勝敗を大きく左右します。ポジションやチップ量に応じてオールインすべきハンドが変わるため、ハンドの強さに対する理解が試される形式です。
ヘッズアップトーナメント
1対1(ヘッズアップ)で対戦するトーナメントです。勝者が次のラウンドに進む、スポーツのトーナメント表(ブラケット)と同じ仕組みで進行します。
たとえば32人で開催される場合、1回戦は16試合、2回戦は8試合…と勝ち進み、最後の1人が優勝です。
ヘッズアップ(1対1)は通常のテーブルとはプレイスタイルが大きく異なるため、専門的なスキルが求められます。
ヘッズアップのルールや戦略について詳しくはこちらをご覧ください。
タッグチーム
2人1組のチームで参加するトーナメントです。「タッグマッチ」とも呼ばれます。
チームメンバーは同じテーブルで対角線上に座り、1ハンドずつ交代(または同時に)プレイします。チーム内ではハンドの内容を共有でき、相談やアドバイスも可能です(ただし他のチームに聞こえないようにする必要があります)。
友人と一緒にトーナメントを楽しめるのが最大の魅力です。JOPTなどの大会でもタッグチームイベントが開催されています。
シュートアウト
テーブルの勝者だけが次のラウンドに進む勝ち抜き戦です。
通常のトーナメント(MTT)では、プレイヤーが減るとテーブルが統合されていきます。シュートアウトでは各テーブルで最後の1人(または上位数名)が決まるまでプレイし、勝者だけが次のテーブルに進みます。
テーブルメンバーが固定されるため、相手のプレイスタイルを観察して適応する力が特に重要になります。
Spin & Go
3人で行う超短時間のSNG(シットアンドゴー)で、賞金倍率がランダムに決まるのが特徴です。PokerStarsが有名ですが、他のプラットフォームでも類似の形式があります(GGPokerでは「Spin & Gold」)。
スタート前にルーレットで賞金倍率が決まります。バイインの2倍のこともあれば、まれに数百倍〜数千倍になることもあります。ハイパーターボ形式で進行するため、1ゲームは数分で終わります。
フリップアウト
全員が最初のハンドでオールインする、完全に運で決まるイベント形式です。戦略要素はなく、カードの強さだけで勝敗が決まります。
大会のアイスブレイク的なサイドイベントとして開催されることがあり、参加費も低額です。気軽に参加できるお祭り要素の強い形式です。
補足 — トーナメント名でよく見る表記
大会のスケジュールでは、トーナメント名にさまざまな略語や数字が含まれています。よく見かけるものを紹介します。
サテライトの倍率表記
「1/16」や「1/8」のような表記は、サテライト(予選トーナメント)の通過倍率を表しています。
たとえば「1/16 サテライト」は、16人に1人が上位の大会への出場権を獲得できるという意味です。数字が小さいほど(1/4など)通過しやすく、大きいほど(1/32など)難しくなります。
イベント名の数字(GG500など)
JOPTなどの大会では、「GG500」「GG1000」のようなイベント名を見かけます。これはバイイン(参加費)の金額帯を表しています。
たとえば「GG500」はバイイン50,000円、「GG1000」はバイイン100,000円のトーナメントです。数字が大きいほど参加費が高く、賞金規模も大きくなります。
ゲーム形式の略語
| 略語 | 正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| NLH | No Limit Hold'em | ノーリミットテキサスホールデム |
| PLO | Pot Limit Omaha | ポットリミットオマハ |
| HORSE | Hold'em, Omaha, Razz, Stud, Eight-or-Better | 5つのゲームをローテーションするミックスゲーム |
大会のスケジュールで「NLH Bounty Turbo」と書いてあれば、「ノーリミットホールデムのバウンティ付きターボトーナメント」という意味です。
まとめ
- バウンティ系は相手を飛ばすと賞金がもらえる。PKO(倒した相手のバウンティの半分を獲得)が最も一般的
- ターボ / ハイパーターボはブラインドアップが早く、短時間で決着がつく
- ディープスタックは初期チップが多く、序盤にじっくりプレイできる
- ダブルスタックはスタック2つ持ち。2倍チップで開始 or 途中でアドオン/リバイを選べる
- AoF・HU・タッグチームなど特殊形式は通常とルールが大きく異なる
- 大会名の略語(NLH, GG500など)や倍率表記(1/16など)を知っておくとスケジュールが読みやすくなる
大会への参加方法や費用について知りたい方はこちらをどうぞ。
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