ポーカーのバブルとインマネ(ITM)とは?|関連用語をまとめて解説
ポーカートーナメントの「バブル」と「インマネ(ITM)」の意味を初心者向けに解説。バブルライン・バブルボーイ・インマネ率・インプラ(ITP)など関連用語もまとめて紹介します。
この記事でわかること
- インマネ(ITM)・インプラ(ITP)とインマネ率の意味
- バブル・バブルライン・バブルボーイの違い
- マネーバブル・ファイナルテーブルバブルなど「〇〇バブル」の使い分け
- バブル付近で起きるプレイの変化
トーナメントの参加方法や種類について知りたい方はこちらをご覧ください。
インマネ(In The Money / ITM)とは
インマネとは、トーナメントで賞金圏内に入ることを指します。英語の「In The Money」を略した言葉で、ITMとも表記されます。
ポーカートーナメントでは、参加者全員が賞金をもらえるわけではありません。賞金が支払われるのは上位の一部だけです。この賞金がもらえるラインを超えることを「インマネする」と言います。
なお、日本のトーナメントでは賞金ではなくトロフィーやポイントなどが賞品となることもあります。この場合は「In The Prizes(ITP)」と呼ばれ、日本語ではインプラと略されます。意味はインマネと同じで、賞品圏内に入ることです。
具体例
100人が参加するトーナメントで、上位15人に賞金が出るとします。
- 15位以上で終了 → インマネ(賞金を獲得)
- 16位以下で脱落 → インマネできず(賞金なし)
この例では、参加者のうち15%がインマネしたことになります。
インマネ率(ITM Rate)
インマネ率は、自分がトーナメントに参加してインマネできた割合を表す数値です。
インマネ率 = インマネした回数 ÷ 参加したトーナメント数 × 100
たとえば、10回トーナメントに参加して3回インマネしたら、インマネ率は30%です。
トーナメントの賞金が出る割合は大会によって異なりますが、大規模な大会では参加者の約10〜20% がインマネするのが一般的です。つまり、出場するたびにインマネできるわけではなく、何度も賞金なしで終わることは珍しくありません。
インマネ率の目安 — どれくらいなら強い?
インマネ率がどの程度あれば「強いプレイヤー」と言えるのでしょうか。おおまかな目安は以下のとおりです。
| インマネ率 | 評価 |
|---|---|
| 10〜15% | 平均的(大会のペイアウト構造上、この範囲が普通) |
| 15〜20% | 良好(安定してインマネできている) |
| 20%以上 | 優秀(トッププレイヤーの水準) |
参考として、日本のトッププレイヤーである長見恭輔選手は、2024年に203エントリー中48回インマネ(インマネ率23.6%)という成績を残しています。
ただし、インマネ率だけで実力は測れません。トーナメントの賞金は上位に偏る(トップヘビー)ため、ミンキャッシュ(最低賞金)ばかりではトータルで勝てないこともあります。インマネ率と合わせて、ROI(投資利益率)も見ることが重要です。
バブルとは
バブル(Bubble) とは、トーナメントでインマネまであと1人という状況を指します。
先ほどの例で言えば、上位15人に賞金が出るトーナメントで残り16人になった瞬間がバブルです。ここからあと1人が脱落すれば、残りの15人全員がインマネ確定となります。
「バブル」の由来は英語の「泡(bubble)」。泡のように弾けて消えてしまう=あと少しで賞金だったのに何も得られない、という意味が込められています。
バブルライン(Bubble Line)
バブルラインは、バブルの境界線そのものを指す言葉です。「バブルラインに到達した」と言えば、トーナメントがインマネ直前の段階に入ったことを意味します。
バブルとバブルラインはほぼ同じ意味で使われますが、バブルが「状況」を指すのに対して、バブルラインは「境界線」というニュアンスの違いがあります。
バブルボーイ(Bubble Boy)
バブルボーイは、バブルで脱落したプレイヤーのことです。つまり、インマネを逃した最後の1人を指します。
先ほどの例なら、16位で脱落したプレイヤーがバブルボーイです。長時間プレイして入賞まであと一歩だったにもかかわらず、賞金ゼロで終わるため、トーナメントで最も悔しい順位と言われることもあります。
〇〇バブル — バブルの派生表現
「バブル」は「あと1人で〇〇に届く状況」という意味で、さまざまな場面に応用されます。
マネーバブル(Money Bubble)
マネーバブルは、賞金がもらえるかどうかの境目を指すバブルです。単に「バブル」と言えば通常はマネーバブルのことを指します。
たとえば、賞金とは別にトロフィーやポイントなどの賞品がもらえるトーナメントの場合を考えます。賞品圏内にはすでに入っている(インプラ済み)けれど、賞金がもらえる順位まであと1人 — この状況がマネーバブルです。
ファイナルテーブルバブル(Final Table Bubble)
ファイナルテーブルバブル(FTバブル) は、ファイナルテーブル入りまであと1人という状況です。
たとえば、ファイナルテーブルが9人制のトーナメントで残り10人になった場面がFTバブルです。FTバブルでも賞金のジャンプアップが大きいため、マネーバブルと同様にプレイヤーの行動が大きく変わります。
その他の〇〇バブル
このように「〇〇バブル」は「〇〇の1個手前」という意味で広く使われる表現です。たとえば、Day2進出まであと1人なら「Day2バブル」のように、造語として自由に使われます。
バブルで何が起きるか
バブルに近づくと、テーブルの雰囲気が一変します。何時間もプレイしてきたのに、ここで脱落すれば賞金ゼロ。この心理的プレッシャーが、プレイヤーの行動に大きな影響を与えます。
「とにかくインマネしたい」心理
バブル付近で最もよく見られるのが、どうしてもインマネしたくて降りすぎてしまう現象です。特にチップが少ないプレイヤーは「1ハンドでも負けたら終わり」という恐怖から、本来参加すべきハンドまでフォールドしてしまいがちです。
この心理はごく自然なものです。人間は「得られるもの」よりも「失うこと」を強く恐れる傾向があり(損失回避)、バブルはまさにその心理が最も強く働く場面です。
チップ量による心理の違い
- ショートスタック: 脱落の恐怖が大きく、極端に慎重になりやすい。「あと少し耐えればインマネ」という考えが頭を支配する
- ビッグスタック: 自分が脱落するリスクは低いため、比較的リラックスしてプレイできる。周りの緊張を感じ取れる余裕がある
- ミドルスタック: ショートほど追い詰められていないが、大きなポットに参加して負ければ一気にショートに転落するため、判断に迷いやすい
バブル中の暗黙のルール
ライブトーナメントでは、バブル中に以下のような暗黙の了解が見られることがあります。
- ショートスタックがオールイン → 他のプレイヤーはチェックで回してショーダウンまで進める
これは「ショートスタックが脱落する確率を最大化して、全員でインマネしよう」という意図の行動です。公式ルールではありませんが、大手ポーカーメディア(PokerNews、888pokerなど)でもバブル時の慣習として紹介されています。
ただし、プレイヤー同士で「チェックで回そう」と口頭で合意するのはコリュージョン(共謀) とみなされる場合があります。あくまで暗黙の了解として、各自の判断で行うものです。
用語まとめ
この記事で紹介した用語を一覧で整理します。
| 用語 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| インマネ | In The Money(ITM) | トーナメントで賞金圏内に入ること |
| インプラ | In The Prizes(ITP) | 賞品圏内に入ること(日本のトーナメントで使用) |
| インマネ率 | ITM Rate | トーナメントでインマネした割合 |
| バブル | Bubble | インマネまであと1人の状況 |
| バブルライン | Bubble Line | バブルの境界線 |
| バブルボーイ | Bubble Boy | バブルで脱落したプレイヤー |
| マネーバブル | Money Bubble | 賞金がもらえるかどうかの境目のバブル |
| ファイナルテーブルバブル | Final Table Bubble | FT入りまであと1人の状況 |
🎯 まとめ
- インマネ(ITM) = トーナメントで賞金圏内に入ること
- インプラ(ITP) = 賞品圏内に入ること(日本のトーナメントで使用)
- インマネ率 = 自分がインマネした割合(目安:大会の上位10〜20%がインマネ)
- バブル = インマネまであと1人の状況
- バブルボーイ = バブルで脱落した最後の1人
- 〇〇バブル = 「〇〇の1個手前」という意味で広く応用される表現
- バブル中はショートスタックがタイトに、ビッグスタックがアグレッシブになる
トーナメントの基本知識をさらに深めたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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