3BETの返し方完全ガイド|ポラー・デポラー・リニア・超ポラー【Ajo MTT解説 vol.2】
MTTの3BETレンジ構築を4つのスポット(LJ vs BTN 80bb / 25bb、LJ vs SB 40bb、CO vs BB 40bb)でGTO Wizardのソリューションをもとに解説。スタック深度とポジションに応じたポラー・デポラー・リニア・超ポラーの使い分けを学ぶ。AjoのMTT戦略シリーズ第2回。
文責:Ajo(X:@AjoPoker)
こんばんは、Ajoです。
シリーズ第2回のテーマは 3BET です。AAやAKといった最強ハンドでしか3BETを返せていない方も多いと思いますが、本来3BETは スタック深度とポジションに応じて4つの構築パターン を使い分ける必要があります。
この記事では、それぞれのスポットで ポラー / デポラー / リニア / 超ポラー の4つの構築を、GTO Wizardのソリューション(ChipEV)をベースに解説します。
📌 この記事で解説する4つのスポット
| # | 構築パターン | シチュエーション | スタック |
|---|---|---|---|
| 1 | ポラー | LJ vs BTN(ディープIP) | ES 80bb |
| 2 | デポラー | LJ vs BTN(ショートIP) | ES 25bb |
| 3 | リニア | LJ vs SB(OOP) | ES 40bb |
| 4 | 超ポラー | CO vs BB(BBから) | ES 40bb |
※ソリューションは ChipEV(ICM非考慮)の値を使用しています。
1. ポラー3BET|LJ vs BTN・ES80bb(ディープIP)
ディープスタックでIP(インポジション)にいるとき、3BETは 強いハンドと弱いハンドの両極端 で構成します。
バリュー3BET
- AA・KK・AKs はピュア(100%頻度)で3BET
- JJ・QQ・AKo などの強いハンドも コールに一定頻度回す(レンジ保護のため)
ブラフ3BET
- スーテッドコネクターや Kxs・Axs などの弱めのハンドをブラフとして使う
- プリフロップでエクイティを奪う価値が高いため、マージナルなハンドも3BETに混ぜる
構築の考え方
- 3BETサイズ: 約 3.5倍(オープンの3.5x)
- 基本方針: 「4BETが返ってきて嬉しいハンド」と「捨てても惜しくないハンド」 で構成する
- 中間の強さのハンドはコールに回して、ポストフロップをIPで戦う
3BETサイズ
| 構築 | 推奨サイズ |
|---|---|
| ディープIPのポラー | オープンの約 3.5x |
2. デポラー3BET|LJ vs BTN・ES25bb(ショートIP・3BETオールイン)
スタックが浅くなると、ディープとは 逆の構築 になります。
3BETオールインするハンド
- 88〜JJ・AQ・AK が中心
- 理由: プリフロップオールインには強いが、ポストフロップでの使い勝手が良くないハンド
コール・刻んだ3BETに回すハンド
- QQ+(最強ハンド)
- ATo・Q8s などの参加できる程度の弱めのハンド
ディープとの違い
ディープスタックでは「強い or 弱い」をポラーに振り分けましたが、ショートスタックでは以下のようになります:
- とても強いハンド → コールや刻んだ3BET
- 中間のハンド → 3BETオールイン
- 弱いハンド → コール or フォールド
ショートスタックでは、相手がナッツ級を持っていたら仕方ない という半ば諦めのマインドセットで中間ハンドをジャムするのが合理的です。
3. リニア3BET|LJ vs SB・ES40bb(OOP)
OOP(アウトオブポジション)から3BETを返すときは、強いハンドをほぼ全て3BET するリニア構築になります。
リニア構築の理由
OOPでポストフロップを戦うのは構造的に不利なので、強いハンドはプリフロップで決着をつけに行く のが基本方針です。
SBから参加するハンド
リングゲームと違い、トーナメントは:
- ポットレーキが無い
- アンティがある → ポットが元々大きい
という特徴があるため、SBからでも コール参加するハンドが一定存在 します。特に以下のようなハンドはコール頻度が高くなります:
- ATs・KQs などの比較的マージナルなスーテッド
- スモールペア(セットバリュー狙い)
3BETサイズとオールイン
- 3BETサイズ: 約 4倍(オープンの4x)
- 40bbから3BETオールイン の頻度も一定あります(ES40bb程度なら、3BET後のSPRが浅いため)
4. 超ポラー3BET|CO vs BB・ES40bb(BBからの3BET)
BBからの3BETは 最もポラー な構築になります。
バリュー3BET
- 88+・AJs+ などの強いハンド
ブラフ3BET(ここが超ポラーの特徴)
- Axo・Kxo・Qxo・Jxo・J7s など、4BETが返ってきたらスナップでフォールドできるハンド
コールに回すハンド
- K9s・A9s などの ポストフロップで扱いやすく、4BETが返ってくると勿体無いハンド
構築の考え方
- 3BETサイズ: 約 4倍(オープンの4x)
- バリューとブラフを極端に振り分ける(中間ハンドは徹底的にコールに回す)
エクスプロイトの視点
📍 BBからのブラフ3BETは「過小」が大半
殆どのプレーヤーは、BBからのブラフ3BETが圧倒的に過小 になっているため、相手の3BETレンジを過剰に強く見積もることがあります。
→ 相手が適切にブラフを混ぜてこないプレーヤーなら、BBからの3BETに対して4BETブラフを減らし、コール+フォールドで対応 するのが有効です。
まとめ
3BETの構築は スタック深度 × ポジション で4つのパターンに分かれます:
| スタック | ポジション | 構築 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ディープ(80bb) | IP | ポラー | バリュー+SCs/Axsのブラフ、3.5x |
| ショート(25bb) | IP | デポラー | 中間ハンドでジャム、最強と弱はコール |
| ミドル(40bb) | OOP | リニア | 強いハンドを全て3BET、4x+ジャム混在 |
| ミドル(40bb) | BB vs CO | 超ポラー | バリュー+完全なブラフ、中間はコール |
特に BBからの3BET は、ポラーに構築するのが難しく、プリフロップでの実力差が大きく出る場面です。4つのパターンを意識しながら、相手のアクション・スタック・ポジションに応じて構築を切り替えていきましょう。
⚠️ ICMへの注意
本記事は ChipEV(純粋なチップ増減)のソリューションを元にしています。ICMがかかる状況(バブル・ファイナルテーブル近辺)では、特にショートスタックの3BETオールインや、BBからのブラフ3BETの頻度が変化します。Vol.1(25bbブラインドヘッズ) で扱ったICMの影響も踏まえて調整してください。
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