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ポーカーのハンドレンジ表の読み方|初心者向け解説

ポーカーのハンドレンジ表の読み方を初心者向けに解説。13×13マスの構造・色の意味・コンボ数の考え方を具体例で覚えましょう。

ポーカーのハンドレンジ表の読み方|初心者向け解説

📝 この記事の位置づけ: 基礎知識 1 / 3|超基礎編を読み終えて、しっかり座学を進めたい方が対象です。スターティングハンドの種類と用語を先に読むとスムーズです。

ハンドレンジ表の読み方

超基礎編では「AAは強い」「72oは弱い」のようにハンドを1つずつ見てきました。 しかしポーカーの勉強を進めようとすると、戦略記事でもツールでも必ず登場するのが「ハンドレンジ表」です。 これが読めなければ、ポーカーの学習は先に進みません。 この記事で、ハンドレンジ表の読み方をしっかり身につけましょう。

この記事で分かること

  • ハンドレンジ表(13×13マス)の構造と見方
  • ポケットペア・スーテッド・オフスーテッドの配置ルール
  • 色の塗り分けと混合戦略の意味
  • コンボ数の関係(なぜAAは6通り、AKoは12通りなのか)

📊 ハンドレンジ表とは

まずは実物を見てみましょう。

AKQJT98765432
AAAAKsAQsAJsATsA9sA8sA7sA6sA5sA4sA3sA2s
KAKoKKKQsKJsKTsK9sK8sK7sK6sK5sK4sK3sK2s
QAQoKQoQQQJsQTsQ9sQ8sQ7sQ6sQ5sQ4sQ3sQ2s
JAJoKJoQJoJJJTsJ9sJ8sJ7sJ6sJ5sJ4sJ3sJ2s
TAToKToQToJToTTT9sT8sT7sT6sT5sT4sT3sT2s
9A9oK9oQ9oJ9oT9o9998s97s96s95s94s93s92s
8A8oK8oQ8oJ8oT8o98o8887s86s85s84s83s82s
7A7oK7oQ7oJ7oT7o97o87o7776s75s74s73s72s
6A6oK6oQ6oJ6oT6o96o86o76o6665s64s63s62s
5A5oK5oQ5oJ5oT5o95o85o75o65o5554s53s52s
4A4oK4oQ4oJ4oT4o94o84o74o64o54o4443s42s
3A3oK3oQ3oJ3oT3o93o83o73o63o53o43o3332s
2A2oK2oQ2oJ2oT2o92o82o72o62o52o42o32o22

📝 ハンドレンジ表とは、ポーカーの全169種類のスターティングハンドを13×13のマスで一覧にした表のことです。戦略記事やポーカーツールで頻繁に登場します。

ハンドレンジ(レンジ)とは

では「ハンドレンジ」とは何でしょうか?

📝 ハンドレンジとは、ある状況でプレイヤーが持っている可能性があるハンドの集合のことです。略して「レンジ」とも呼びます。

レンジ表の各マスを「そのハンドを持っている/持っていない」で塗り分けると、色が付いたマスの集合がそのプレイヤーのレンジです。

169種のハンド一覧
AA
AKs
AQs
AKo
KK
KQs
AQo
KQo
QQ
レンジ=色付きのハンド
AA
AKs
AQs
AKo
KK
KQs
AQo
KQo
QQ

右の図では、AA・AKs・AQs・AKo・KK・QQだけが赤く塗られています。この「赤く塗られたハンドの集合」がレンジです。ポーカーでは1つのハンドではなく、このハンドの集合で戦略を考えるのが基本になります。


🗺️ 13×13マスの構造

上の表をもう一度見てください。縦軸と横軸にそれぞれ13種類のランク(A, K, Q, J, T, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2)が並んでいます。

覚えるルールは3つだけです。

  • 対角線 = ポケットペア(AA, KK, QQ, JJ...)
  • 対角線より上 = スーテッド(AKs, AQs, AJs...)→ 同じスートの2枚
  • 対角線より下 = オフスーテッド(AKo, AQo, AJo...)→ 異なるスートの2枚

下の図で確認してみましょう。黄色がポケットペア、緑がスーテッド、青がオフスーテッドです。

AKQJT
AAAAKsAQsAJsATs
KAKoKKKQsKJsKTs
QAQoKQoQQQJsQTs
JAJoKJoQJoJJJTs
TAToKToQToJToTT
🟡 黄色 = ポケットペア(対角線) 🟢 緑 = スーテッド(上三角) 🔵 青 = オフスーテッド(下三角)

💡 「上三角=s(スーテッド)、下三角=o(オフスーテッド)、斜め=ポケットペア」と覚えるだけでOKです。


🔢 コンボ数 — 同じハンドでもスートの組み合わせが違う

レンジ表の1マスは、実は複数の「コンボ」を含んでいます。

📝 コンボとは、実際のカード2枚の具体的な組み合わせのことです。同じランクの組み合わせでも、スートの違いで複数のコンボが存在します。

ポケットペア: 6コンボ

AAの場合、4つのスート(♠♥♦♣)から2つを選ぶ組み合わせです。

A♠A♥、A♠A♦、A♠A♣、A♥A♦、A♥A♣、A♦A♣ → 6通り

スーテッド: 4コンボ

AKsの場合、同じスートのペアが4つあります。

A♠K♠、A♥K♥、A♦K♦、A♣K♣ → 4通り

オフスーテッド: 12コンボ

AKoの場合、異なるスートの組み合わせです。

A♠K♥、A♠K♦、A♠K♣、A♥K♠、A♥K♦、A♥K♣ ... → 12通り(4×3通り)

分類コンボ数
ポケットペア6AA, KK, 22
スーテッド4AKs, T9s, 54s
オフスーテッド12AKo, T9o, 54o

全169種のハンド × 各コンボ数 = 合計1,326コンボ。これがポーカーのスターティングハンドの全パターンです。

💡 コンボ数を覚えると便利です。たとえばAKoはAKsの3倍(12 vs 4)出やすいことがわかります。同じ「AK」でもスーテッドとオフスーテッドでは出現率がまったく違います。


🎓 実際のレンジ表を読んでみよう

ここまで学んだ構造を踏まえて、色付きのレンジ表を見てみましょう。下の表はUTG(最初にアクションするポジション)のプリフロップにおけるハンドレンジを表したものです。赤がレイズ、青がフォールドを表しています。

📝 レンジ表の色はツールによって異なります。この記事では「赤=レイズ、青=フォールド、緑=コール」としていますが、ツールによっては別の配色が使われることがあります。凡例を必ず確認しましょう。

A
K
Q
J
T
9
8
7
6
5
4
3
2
A
AA
AKs
AQs
AJs
ATs
A9s
A8s
A7s
A6s
A5s
A4s
A3s
A2s
K
AKo
KK
KQs
KJs
KTs
K9s
K8s
K7s
K6s
K5s
K4s
K3s
K2s
Q
AQo
KQo
QQ
QJs
QTs
Q9s
Q8s
Q7s
Q6s
Q5s
Q4s
Q3s
Q2s
J
AJo
KJo
QJo
JJ
JTs
J9s
J8s
J7s
J6s
J5s
J4s
J3s
J2s
T
ATo
KTo
QTo
JTo
TT
T9s
T8s
T7s
T6s
T5s
T4s
T3s
T2s
9
A9o
K9o
Q9o
J9o
T9o
99
98s
97s
96s
95s
94s
93s
92s
8
A8o
K8o
Q8o
J8o
T8o
98o
88
87s
86s
85s
84s
83s
82s
7
A7o
K7o
Q7o
J7o
T7o
97o
87o
77
76s
75s
74s
73s
72s
6
A6o
K6o
Q6o
J6o
T6o
96o
86o
76o
66
65s
64s
63s
62s
5
A5o
K5o
Q5o
J5o
T5o
95o
85o
75o
65o
55
54s
53s
52s
4
A4o
K4o
Q4o
J4o
T4o
94o
84o
74o
64o
54o
44
43s
42s
3
A3o
K3o
Q3o
J3o
T3o
93o
83o
73o
63o
53o
43o
33
32s
2
A2o
K2o
Q2o
J2o
T2o
92o
82o
72o
62o
52o
42o
32o
22
レイズフォールド

この表を一緒に読んでみましょう。

AAのマスは? → 対角線の左上。真っ赤なので、必ずレイズします。

AKsのマスは? → 対角線の上(A行、K列)。真っ赤なので、こちらも必ずレイズ。

K4sのマスは? → 真っ青。フォールドします。

つまり、プリフロップでUTGにいるとき、AA、AKsはオープンして参加、K4sはフォールドすべき、ということですね。

2色に塗られたマス — 混合戦略

表をよく見ると、一部のマスが赤と青の2色で塗り分けられていることに気づきませんか?

たとえば77は赤が約75%、青が約25%。K7sも赤と青が混ざっています。これが「混合戦略」です。

📝 混合戦略とは、特定の場面で複数のアクション(例: レイズとフォールド)を一定の頻度で使い分けることです。混合戦略になっているハンドは、どちらのアクションを取っても期待値が変わらない状態です。実戦では相手の傾向に応じてどちらのアクションを選ぶか判断します。

77のマスが赤75%・青25%で塗られていたら、「最適な戦略では、77は75%の頻度でレイズ、25%の頻度でフォールドする」という意味です。どちらを選んでも期待値は同じなので、実戦では相手の傾向を見て判断しましょう。

ハンドレンジ表は誰が作ったのか?

「期待値が同じ」「最適な頻度」——こうした数値はどうやってわかるのでしょうか? 答えはソルバーというツールにあります。

📝 ソルバーとは、ポーカーの最適戦略を計算するコンピュータプログラムのことです。代表的なツールにGTO WizardやPioSolverがあります。

ソルバーが膨大な計算を行い、169種すべてのハンドについて「レイズ・コール・フォールドをどの頻度で選ぶのが最適か」を算出した結果が、先ほどのレンジ表です。人間の経験則ではなく、コンピュータが数学的に導き出した「答え」なのです。

アクションと戦略

ここで大切な用語を整理しましょう。

レンジ表の1つのマスが示すのは、そのハンドで取るべきアクション(レイズやフォールドなど)とその頻度です。

そして、すべてのハンドのアクションをまとめたレンジ表全体のことを戦略と呼びます。ポーカーでは「1つのハンドで何をするか」ではなく、「レンジ全体でどうアクションするか」の全体像が戦略です。


🎓 場面練習

Q1: UTGのレンジ表で、QJsのマスはどこにある?

答えを見る

対角線の上(Q行、J列)。スーテッドなので上三角に位置します。UTGでは真っ赤=必ずレイズします。

A
K
Q
J
A
AA
AKs
AQs
AJs
K
AKo
KK
KQs
KJs
Q
AQo
KQo
QQ
QJs
J
AJo
KJo
QJo
JJ

Q2: 77のコンボ数は?

答えを見る

ポケットペアなので6コンボです。7♠7♥、7♠7♦、7♠7♣、7♥7♦、7♥7♣、7♦7♣の6通りです。


Q3: UTGのレンジ表で、K7sのマスが赤と青の2色に塗り分けられています。これはどういう意味ですか?

答えを見る

レイズとフォールドの混合戦略を意味しています。どちらのアクションを取っても期待値が同じ状態なので、実戦では相手の傾向を見て判断しましょう。


Q4: レンジ表の1つのマスが示すのは「アクション」です。では、レンジ表全体が示すものは何ですか?

答えを見る

戦略です。1つのマスは「そのハンドで何をするか(アクション)」を示し、すべてのハンドのアクションをまとめたレンジ表全体が「戦略」になります。


⚠️ 勘違いしやすいポイント

1. 「赤く塗られているマス=強いハンド」

色が示すのは「アクション頻度」であって「ハンドの強さ」ではありません。たとえばA5sもATsもUTGでは同じ真っ赤(必ずレイズ)ですが、ハンドとしてはATsのほうが強いです。

2. 「169マス全部覚えないといけない」

その必要はありません。まずは対角線(ポケットペア)と上三角(スーテッド)の主要部分から覚えれば十分です。次の記事で、覚え方のパターンを紹介します。


🎯 まとめ

  1. ハンドレンジ表は13×13の169マスで全ハンドを一覧にした表
  2. 対角線=ポケットペア、上=スーテッド、下=オフスーテッド
  3. コンボ数: ポケットペア6、スーテッド4、オフスーテッド12 → 全1,326コンボ
  4. マスの色はアクション頻度を表す。レンジ全体のアクションの組み合わせが「戦略」になる

レンジ表の読み方がわかったら、次はこの表を使って各ポジションで実際にどのハンドをオープンするかを覚えましょう。

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