【GTO戦略解説】IP 3bet pot基本戦略【UTG vs. BTN 3bet pot】【dryなQ-high board】
GTOWizardのソリューションをもとに UTG vs. BTN 3bet pot の Q♠8♥2♦6♠A♠ ボードにおける IP 3bet pot基本戦略(node: xbc-xx-x?) を解説します。各ストリートの戦略をGTOの観点から分析し、言語化しています。

📝 この記事の位置づけ: 上級編|基礎編と中級編の内容をすべて理解していることが前提です。
本記事では、GTOWizardのソリューションをもとに UTG vs. BTN 3bet pot の Q♠8♥2♦6♠A♠ ボードにおける IP 3bet pot基本戦略(node: xbc-xx-x?) を解説します。各ストリートの戦略をGTOの観点から分析し、言語化しています。
📝 使用条件: GTOWizard NLH cash game 6max 100bb 50nl 2.5X-GTO
この記事でわかること
- Flop Q♠8♥2♦ — donk戦略・CB戦略・CBへの応答
- Turn Q♠8♥2♦6♠ — donk戦略・DB戦略・DBに対する応答
- River Q♠8♥2♦6♠A♠ — probe戦略・bet to missed probe戦略
🃏 Flop Q♠8♥2♦ — donk戦略
UTG vs. BTN 3BP node : ?

【GTO】
Donkなし→Donk boardのメインはJ,T,9-highのうちSCでStr or 2pが作れるもの。
2p+がUTGレンジに一方的にあるような場合にそれらnuttishなハンドをdonkで解放してBTNにCBを打たせる。具体的には2p+がレンジの10%を超えるくらい。
Strの割合はUTGが勝る。
🃏 Flop Q♠8♥2♦ — CB戦略
UTG vs. BTN 3BP node : x?

【GTO】
Q-highのdryなboardではレンジCB。
IP 3BPについて、donk頻度が生じ得る一部のboardを除いて、以下の簡易戦略が取れる。(ある程度EV lossが小さい)
- A-high + BW → レンジ33%
- K, Q, J-high → レンジ33%
- T-high → レンジ50%
🃏 Flop Q♠8♥2♦ — CBへの応答
UTG vs. BTN 3BP node : xb?

【GTO】
BTNはTP+の割合が40%近くあり一発でUPがid。
Raise戦略:
- Value: set (88, 22), TPTK (AQs)
- Bluff: SD (JTs, T9s)
Top setはpure callなことが多い(強烈なvalue blockerによりslow play)。
Double BD, Two-over BDSDなどの発展性の高いハンド群がbluffに選ばれる。
【exploit】
UPのEQを誤認しやすい。
BD, BDSDがxr過少でUBになりやすい。
🃏 Turn Q♠8♥2♦6♠ — donk戦略
UTG vs. BTN 3BP node : xbc-?

【GTO】
相変わらずsetはUTGが多く持つ。
6♠は両者のレンジにとってほぼragでdonk頻度はない。
Turn J, T, 9, Q, Aではdonk頻度あり、J, Tでは特にsetの割合が大きく上昇し、EQの下限に居た多くのハンドがGSSD(+hit)に進展する。Aについても、レンジに占めるAQsの割合が非常に高く、2p+で20%の割合となる。
🃏 Turn Q♠8♥2♦6♠ — DB戦略
UTG vs. BTN 3BP node : xbc-x?

【GTO】
メインサイズはTurn-riverの2eサイズである75% bet。
JJ-99がtarget。
DB戦略:
- Value: TPGK+(IPなのでpureに打つくらいの気持ち)
- Bluff: JX, TX以外広く
ここでもtop setは強烈なvalue blockerによりcheck優勢。IPはOOPに比べてnuttishなハンドをcheckレンジに残しておく必要が薄いが、このような状況ではcheckEVが上回る。
BluffハンドはDBに対するfoldレンジをblockしていないところを選ぶ。
【exploit】
安直にdrawのみでbetするとUBになりやすい。特にDB頻度が持てず、b-x-bの代わりにBHになってしまう人も多い。
🃏 Turn Q♠8♥2♦6♠ — DBに対する応答
UTG vs. BTN 3BP node : xbc-xb?

【GTO】
QQはここでもxrに回らない。
JJ, TTが再度idになる。
xrレンジは非常に限定的でこの辺りもxcレンジにそこそこ残る→xcレンジの補強というよりもSPRが既に低いことが主な原因?
🃏 River Q♠8♥2♦6♠A♠ — probe戦略
UTG vs. BTN 3BP node : xbc-xx-?

【GTO】
BTNはturnのDBに2p+をほぼpureに回しているのと、turnのA♠はBTNのflushをほとんど作らないのとで、レンジの上側は一方的にUTGが取る。→EQグラフはdouble polarの形になる。cf. AKQJ model
Double polarの上側を持つOOPは(基本的に)レンジの最上部の一部をxrに残しつつ、allinすることになる。
- Value: 2p+(QQを除く)
- Bluff: SCやWPなど
BTNはTPTKがid。
QQはxrに残す。
注意として、このall inのVB比はbetサイズから素直に決まるVB比(1:2.55 / (1+2.55))よりも小さい。cf. modelにおけるα。つまり、BTNのidハンド群がvalueハンドを強くblockしてしまうために正味のvalue comboが少ない。
🃏 River Q♠8♥2♦6♠A♠ — bet to missed probe戦略
UTG vs. BTN 3BP node : xbc-xx-x?

【GTO】
Bet戦略:
- Value: TPTK+
- Bluff: JX, TX以外
SP, JJ, TTをidにする。
TPを広くbetするとUTGはxrレンジを広げるように応答する(均衡が崩れる)。
UTGはQQをcheckに残しているためにBTNはbetサイズをallinまで上げることができない。(そのように均衡が作られている)
📖 略語一覧
| 略語 | 意味 |
|---|---|
| SC | スーテッドコネクター(suited connector) |
| 2p | ツーペア(two pair) |
| str | ストレート(straight) |
| TP | トップペア(top pair) |
| TPTK | トップペアトップキッカー(top pair top kicker) |
| TPGK | トップペアグッドキッカー(top pair good kicker) |
| SP | セカンドペア(second pair) |
| WP | ウィークペア(weak pair) |
| UP | アンダーペア(under pair) |
| BW | ブロードウェイ(broadway) |
| BD | バックドア(backdoor) |
| BDSD | バックドアストレートドロー(backdoor straight draw) |
| SD | ストレートドロー(straight draw) |
| FD | フラッシュドロー(flush draw) |
| GSSD | ガットショットストレートドロー(gut-shot straight draw) |
| DB | ダブルバレル(double barrel) |
| CB | コンティニュエーションベット(continuation bet) |
| VB | バリューベット比(value bet ratio) |
| xr | チェックレイズ(check-raise) |
| xc | チェックコール(check-call) |
| id | インディファレント(indifferent) |
| UB | アンダーブラフ(under-bluff) |
| BH | ブラフヘビー(bluff-heavy) |
| SPR | スタックトゥポットレシオ(stack to pot ratio) |
| EQ | エクイティ(equity) |
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